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国内新聞社を中心としたマスメディア関連のウェブサイト巡回が趣味です。業界紙的なノリでトピックスをメモしていきます。

震災後、新聞各社ツイッターのフォロワー数はどう推移したか(訂正あり)

 東日本大震災の発生から3週間が経過。今回の震災は戦後最大の被害を出したと同時に、原発事故や計画停電のように日本全体に甚大な影響を与えるものとなっている。また、インターネットや携帯電話が社会インフラの一つとして定着した時代の大規模災害ということで、報道各社も様々な手段の情報発信の形を模索している。
 そんな中注目を集めているのがツイッター。入力の手軽さと情報拡散スピードの速さでマスコミ各社も情報発信チャネルの一つとして大いに活用されている。各アカウントのフォロワー数の推移を比較できるサイト「Twittercounter」で、震災前後の各社のフォロワー数推移を比較してみた。下記のグラフは茨城新聞河北新報福島民報の3月1カ月間のフォロワー数推移を示したもの。
20110404015329

被災地の地元紙など(「不明」とあるのは3/10の数が確認できなかったアカウント)

媒体名 アカウント 3月10日 3月31日 増加数 増加率 備考
茨城新聞 ibarakishimbun 3,507 25,744 +22,737 7.34
河北新報ニュース kahoku_shimpo 3,009 15,685 +12,676 5.21
朝日新聞福島総局 asahi_fukushima 0 12,667 +12,667 - 3/10開始
デーリー東北 daily_tohoku 854 1,894 +1,040 2.22
山形新聞 press_yamashin 3,403 3,889 +486 1.14
東奥日報 toonippo 3,309 3,509 +200 1.06
岩手日報「IWATTE」 iwatte 不明 3,589
秋田魁新報 sakigake 不明 3,934
福島民報 FKSminpo 0 9,069 +9,069 3/13開始

 関東地方で大きな被害を受けた茨城県の県紙・茨城新聞が増加率No.1。県内の印刷工場が完全に復旧せず、東京都内で印刷しているため締め切り時間が大幅に早くなっているなど影響がまだ続いているようだが、ツイッターでの情報発信が多くの人に受け入れられているようだ。また、震災直後からブログを使って現地の情報をアップし続けた宮城の河北新報も多くのフォロワーを獲得している。震災のちょうど前日に開始した朝日新聞福島総局や、震災2日後の13日に開始した福島民報もそれぞれ短期間で1万前後のフォロワーがついた。

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